母方の祖母が亡くなりました。
90歳にもなり認知症のような症状もあったし、
体調を崩して入院していたので、
心のどこかで来るべき時をすでに受け入れていました。
ただやはり、小さく横たわっている姿を見たときには、
こみあげてくるものがありました。
高等教育を受けたわけでもない、
お金持ちでもない、
ただの田舎町の主婦でした。
女性の人権を声高に主張している人々からみると、
不幸な人生だったかもしれません。
でも一人の女性として、
誰にも恥ずることのない貴い人生だったなと、
心から思いました。
20年前に祖父が亡くなったとき、
何の孝行もしなかったことを悔やみました。
なのに祖母に対しても何もしていませんでした。
なんて愚かなことを。
今は家業を継いでいる5歳年下の従弟が、
いつも祖母の傍らにいてくれました。
頼もしくなった彼と、
奥さんと幼い子ども達の姿に、
救われる思いでした。
後悔ばかりがつのる私の人生です。