2013年7月19日金曜日

未整理のまま

雄勝へ行く途中、
震災で児童・教職員85名が亡くなった、
石巻市立大川小学校跡地の前を通った。
車から降りて見た。


現場で感じたこと、思ったこと。

堤防から校舎まで
直線距離で100mをきるような距離で(多分。私の印象)
非常に近い。

校舎が建っていた敷地が
堤防よりかなり低い。

避難しようとしていた新北上大橋まで
200メートルと言われているが
もっと近く感じた。

避難先の選択肢の一つとされ
そちらを選んでいたら
犠牲がなかったのではないかとも言われている裏山は
かなり急斜面。
私が見た範囲では人が足を踏み入れた跡が
あるようには見えなかった。
距離は、校舎から数十mと近い(多分。私の印象)

この場所のハザードマップって
どうなっていたんだろう?

学校を建てる場所の基準って
あるのだろうか?

避難・防災マニュアル作成って
やっぱり組織全体で取り組むべきで
専門家のチェックって必要…

検証は簡単ではないな…

などなど
いろいろ頭に浮かぶことがあった。


あの日、判断が非常に難しかったのは理解している。
自分が同じ立場だったら
正しい判断ができたかどうかわからない。

最後はひとりの判断だとしても
そこで正しい判断ができるのは、
あらかじめ組織、社会全体でそれができるしくみを作っているからだ。

…と頭の中では思う。
でも私の日常もそうはなっていない…。


しかし現場に行き
やはりなんとかならなかったのかと
思わずにはいられなかった。



雄勝湾漁協を支援する会

海の日の連休、14日。
海が好きな人は海を本当に大切に思っている。


「雄勝湾漁協を支援する会」が
雄勝の浜を清掃する活動を行った。

横浜から「海をつくる会」のダイバーのみなさん、
伊勢原商店街のみなさんが
清掃作業にご尽力くださった。

地元の方や私たち近隣から参加した者も含め
参加者は総勢100名近く?




私たちは、仙台の珈琲専門店ネルソンのコーヒーをふるまう
コーヒースタンド、
チーム・ネルソンとして参加。
 
お隣は素敵なビア&カクテルのスタンド。
お昼は食材豊富なバーベキューだったし
"おもてなし"満点!!
 
 
 
 
 
 
私たちのお店では、
ホット、アイス両方ご用意。
午前中は水温16℃という中活動をしていたダイバーさんが、
温かいコーヒーを味わっていらっしゃる様子をみて
こちらがうれしくなった。
コーヒーって大人の飲み物!
アイスも好評。
カフェ好きなのでお店できてうれしかったし、
みなさんフレンドリーだし
とても楽しかった。
 
 
清掃作業は、文字通り人海戦術。
重いボンベを背負ったダイバーさんが
水中からゴミを拾い、
小型漁船で待機しているメンバーが受け取る。
重労働だ。
でも女性もたくさんいらっしゃった。
 

 
 
 
ゴミは、H鋼、ポール、流されたホタテ養殖の網、
畳が腐ったものまで。
 
 
みんな不必要に深刻になることも
無理に盛り上げようとするのでもなく
みんなでつくる時間を
それぞれに味わっている感じ。
 
はじめのうち
自分はこの中で役に立っているのだろうかと思っていたが、
ここに加わっていることが大切なんだと思い直した。
 
 
雄勝の町は、
本当に何もなくなっていた。
瓦礫が片づけられて
町全体が更地になっている感じ。
役場等の鉄筋コンクリートの建物の残骸を
シートをかぶせて、今、解体していた。

その中でもプレハブの商店街や役所等がつくられ
町が再生する息吹もあった。
 
 
 
雄勝の海は本当にきれいだった。
かけがえのないもの。