
壊すのがもったいないと思っていた家も
飾っていた絵や
姪が遊んでいた人形など
大したものでなくても
暮らしの中にあったものがなくなると
急に色褪せてみえる。
今は育った家を壊してしまう寂しさよりも
またここで新しい生活が始めるのだ
それが生きていくことなんだという思いが
まさっている。
でも実際に壊されていく姿をみたら
また別なな感情が生じるのかもしれない。
76歳の父と72歳の母にとっては
2度も引越しをするのには
リミットに近いタイミングだったかもしれない。
既に疲れているようす。
この家で眠るのも今夜が最後。